Love Drug
『ウルキオラ〜。ちょっとおいで』
グリムジョーのところへ向かっている最中、ウルキオラは急に目の前に現れた市丸に捕まった。
逆らうことも出来ず、言われるままついていくと、市丸の部屋に案内される。
初めて入る市丸の部屋に、少し落ち着かない気分になった。部屋はいたってシンプルなのに。
『そこに掛けて待っとって。ええ紅茶もろたんや。ウルキオラに飲ましたろぉ思て』
『紅茶・・・・・・ですか?』
少しくだらないと思ってしまったがそれは口には出さず。キッチンに入って用意をしている市丸を待つ。
しばらくすると、2つのカップを持って市丸が来て、ウルキオラの前にその紅茶を置いた。
『お待ちどぉさん。飲んでみ?』
『いただきます・・・』
確かに香りはすごくいい。
勧められるまま口をつけると、上品な味が口に広がって・・・・・。
『うまい・・・・』
『そやろ〜?ウルキオラ紅茶好きやから飲ませたろぉ思て。気に入った?』
『はい。有難う御座います』
『えぇよ。それより、どっか行くとこやってんやろ?引き止めて堪忍やで』
『いえ・・・急いでいた訳ではないので』
急いでいた訳ではないが・・・・・・早く行きたいという気持ちもある。
だから少しだけ急いでその紅茶を飲むウルキオラ。
あまりそそくさと出て行くのも気が引けて、他愛もない話を少しだけした後、そろそろ・・・・と席を立った。
『ご馳走様でした』
『い〜え。またおいで〜』
『失礼します』
そういってなんとか市丸の部屋を抜け出し、グリムジョーの部屋へと向かう。
しかし・・・・・なにやら体の様子が変だ。
自分の体温が上昇しているのを感じる。
暖かい紅茶を飲んだからだろうか?とも思ったがどうも違うようで・・・・・。
とにかく早くグリムジョーのところへ行こうと足を進めるものの、だんだん息も荒くなってくる。
なにかが・・・・変だ。
目の前も少し歪んでくる。ボヤボヤとした中でやっとのことでグリムジョーの部屋の前へ到着する。
うまく力が入らない手で鈍くノックをすると、すぐにグリムジョーが顔を出して・・・・・ウルキオラはグリムジョーを見た瞬間、ホッとしてその胸に倒れこんだ。
『ウル?ッ・・・!?ど・・・した??とりあえず中入るぞ』
ウルキオラを支えるため、その肩をグッと掴んだその瞬間・・・・
『んっ・・・・・』
ウルキオラの口から甘い声が漏れる。
驚いたのはグリムジョーだけではなくウルキオラも。
なぜ自分がグリムジョーに触れられただけであの時みたいな声を出すのか。しかも肩だ。とくに敏感なところでもない。
グリムジョーも、なぜウルキオラがそんな声を出すのかさっぱりわからず。でもそんな声を出されると自分まで変な気分になってくるわけで。
とにかくこんなところでなにかするわけにもいかず、とりあえず中に入れてソファに座らせる。
改めてウルキオラの姿を見ると、頬は紅潮し、荒い息をつき、目をトロンとさせて・・・・・おまけに腰をむずむずとさせている。
『お前・・・・・酒でも飲んだのか?』
『飲んで・・・・・な・・・・』
『じゃぁなんでそんな・・・・・』
『知るわけ・・・・・ない・・・だろ・・・・っ』
しゃべるたびに辛そうに腰を揺らす。
ん?腰???
なんで腰なんか振ってんだ?酒でもこんなんなんねぇだろ・・・・。
確かめようとウルキオラに触れようとした瞬間、パシッと手で払われる。
それにビックリして、思わず手を引っ込めた。
『触・・・・るな・・・・ッ・・・・・変・・・・だから・・・・』
『変・・・・って。おいウル、テメー・・・なんか変なもん飲んでねぇだろうな?』
『変な・・・・もの・・・?・・・・・さっき・・・・市丸様に・・・・・紅茶・・・・』
『それだな。一服盛られやがったな』
『盛られ・・・・?』
『あぁ。大方その紅茶に媚薬でも入ってたんだろうぜ。ったくアイツ・・・・ウルに変なもん飲ませんじゃねぇよ・・・・』
それより・・・・どうするか・・・・。
どんどん辛そうになってってるし、でけぇ目から涙まで出そうじゃねぇか。
でも触んなっつーし・・・・。
『下も苦しいんだろ?便所でも風呂場でも行って抜いてくるか?』
『そんな・・・・ことッ・・・・できるわけなっ・・・ふっ・・・』
『だからってほっとけねぇだろ?もっと辛くなるぞ?そういう薬なんだろうからよ』
『ぅ・・・ふぅっ・・・・グリ・・・・だ・・・・ぃて・・・・ッ・・・・くるし・・・・ッ』
『あぁ。わかった、抱いてやるよ』
待ってましたとばかりに俺はウルキオラの近くにいく。
こんなやらしいウルキオラ目の前にして俺だって黙ってらんねぇし。
そっと頬に触れるだけでありえないくらい感じるらしく、ウルキオラは小さく声を漏らす。
苦しそうな服は全て取り払って、そこらへんに投げ散らかすと、体全体を震わせているウルキオラをそっと抱きしめてやる。
そして耳元でそっと囁く。
『我慢すんじゃねぇぞ。余計に辛くなるだけだからな。なんにも考えなくていい』
『ふぁ・・・・っ』
その声すら刺激になるらしく、ゾクゾクと体を震わせるウルキオラ。
その耳に噛み付いてやると、ビクンと俺にしがみ付いてきた。
『も・・・・そんなの・・・いいからッ・・・・早くッ』
今は焦らされるのが一番キツイらしい。
とりあえず一度イかせて楽にしてやろう・・・・とウルキオラ自身に手を伸ばすと、そのままイくかって言うほど体を震わせた。
だいぶ限界らしく、ゆっくりと手を動かしてやると、苦しそうに顔をゆがめる。
『ぃやっ・・・・優しく・・・しなくていいッ・・・・んぅッ』
それなら・・・・と一気に扱いてやると、ウルキオラは普段からは想像出来ないほど声を出して達してしまった。
声も抑えられないほどに飛んでるらしい。
『イッたのに萎えねぇな・・・・でも・・・ちょっとは落ち着いたか?』
さっきははち切れそうなほどだったが・・・・それに比べればまだマシにはなったほうだろう。
それでも足りないのは当たり前。
ウルキオラはイっても去らない感覚に悶えていた。
そんなウルキオラにさっきはする暇もなかったキスを落としてやる。
ちゅっちゅっと吸い付いて、噛み付くようなキスをする。
そうしながら体を撫で上げてやると辛いらしく、身を捩りながら逃れようとする。
『やぁ・・・・んぅっ・・・・ふぁん・・・・っ』
『どこも敏感だなぁ・・・・ウルキオラ』
低く囁いてやって、その耳に噛み付く。
体を探っていた手はすでに尖っていた胸の突起を見つけ、指先で捏ねる。
爪を立てて引っかいてやると、痛みも快感に変わるらしく、優しく弄ってやるより気持ちよさそうに声を漏らす。
『ぅあっ・・・・んん・・・っ』
『いつも痛がるのにな。そんなにイイか?』
『んっ・・・・グリ・・・・ッ・・・・』
体をずらしてその突起に舌を這わせ舐め挙げるとゾクゾクと腰を揺らす。
キツく吸い付いてやると、強請るように俺の頭を抱き寄せる。
ウルキオラの顔を見上げると熱に潤んだ目で俺を見返す。
それすらも誘っているようで、一瞬クラっとした。
『グリムジョー・・・・ッ・・・・そんなとこもういいっ・・・からぁ・・・・っ・・・・イきた・・・・ぃ・・・っ』
息を荒くしながら訴えてくるウルキオラに深く口付けた後、俺はウルキオラのそれを口に含んだ。
優しくするのも焦らすのも、今のウルキオラにとっては全部辛いこと。
それがわかっているから俺はいつもよりも強く早くウルキオラを攻める。
容赦のない攻めにウルキオラは引っ切り無しに声を上げる。
普段こんなに攻めたらコイツ動けないだろうな・・・・・。
そんなことを思いつつ、舌を這わせていると、ウルキオラ自身がピクピクと痙攣しだした。
『ひくっ・・・・ぅあっ・・・・ぅやぁっ・・・出っ・・・ひぅぅっ』
容赦なく吸い上げると、口の中に独特の味が広がり、ウルキオラがイッたことを示す。
それを飲み干して口を離しウルキオラを見ると、気持ちよさそうな顔をしながらもどことなくつらそうな顔をしている。
この薬・・・・どれほどヤれば抜けるんだろうか?
一瞬頭をよぎったがそんなこと考えたって答えは見えない。
今は・・・・ヤり続けるだけ。
イッたばかりの敏感なそれを握りゆるゆると動かしてやると、ウルキオラの顔がまた快感に歪む。
目を瞑って、何かに耐えているように・・・・・。
『ウル・・・・目開けて俺見ろよ。全部言え。して欲しいこと全部吐き出せ』
啄ばむようなキスを繰り返ししながら、手の動きを早くしていくと、ウルキオラが荒い呼吸を繰り返しながら大きな目を開く。
熱っぽく見つめられ、俺も下腹部が疼いた。
『はぁッ・・・・ん・・・・もっと・・・・・っ、キス・・・・してっ』
その言葉ごと奪うように唇を合わせ、熱い口内を舌で掻き回す。
一番敏感な上顎をなぞってやると、やはりいつも以上に感じてビクビクと俺の首に腕を回す。
しつこくそこばかりを舌でつついてやっていると、それだけでウルキオラ自身が震え、俺の手に白濁を零した。
って言っても軽く手動かしてやってたけどまさかイクとは思わなかった。さすが薬。
『んぁっ・・・グリ・・・もぅ・・・・挿入・・・てッ・・・』
『ん?もう欲しいのか?』
『ん・・・欲し・・・っ・・・』
きゅっとしがみ付いてくるウルキオラの体を支えて抱き起こし、胡坐をかいた俺の膝を跨らせ、抱きしめる格好で後ろからウルキオラのそこに手を伸ばす。
手に残っているウルキオラが出したものを塗り付けるようにしてそっと辺りを愛撫すると、ヒクンっと物欲しげに疼いた。
誘われるまま、そこに指を添えると、中に導くように収縮を繰り返す。
ゆっくりと中に挿入てみると、きゅうきゅうと吸い付いてきて・・・・。
『いてぇよ。力抜いとけ』
『ふぅっ・・・む・・・りぃ・・・・っ・・・・ぁ・・・もっと・・・・奥・・・・来てイィ・・・からぁ・・・っ』
『なんつーこと言うんだよ・・・・』
目の前で上下する胸の突起にパクッと喰いつくと一瞬中が緩む。
そのすきに望みどおり、グッと奥に進入させた。
その中を引っかくように指を曲げて擦ってやると、俺の頭を掻き抱きながら腰を振るわせる。
もちろん接近するわけだから好機とばかりに突起に舌を這わせて吸いあげる。
指の本数も増やしていき、徐々に中を広げると、ウルキオラはさらに物欲しげに腰をすり寄せてくる。
『ぁ・・・ん、も・・・イィ・・・・挿入て・・・・、欲し・・・ぃ・・・』
『自分で好きなように動くのと、俺に任せるのどっちがいいか選べ』
『・・・・・っ・・・・グリの・・・好きにして・・・いぃ・・・』
『わかった。安心しろよ。気持ちよくだけしてやる』
中で動かしていた指を引き抜き、このままじゃ動きにくいからウルキオラの体をもう一度倒す。
そして胸にくっつきそうなほどに足を曲げて左右に開いて、ヒクヒクと息づくそこに俺自身をあてがって一気に貫いた。
挿入た瞬間からウルキオラの中は嬉しそうに俺に喰い付いてきて、痛いぐらいに締め付けてくる。
中はすげー熱くて、そこから溶けていきそうなほどだった。
『ウル・・・キオラ・・・っ・・・・・痛かったら・・・・言え・・・よ?』
『はぁっ・・・・平・・・気だから・・・動ぃ・・・てっ・・・』
『そんなにあおんじゃねぇよ・・・・』
俺はウルキオラの足を持って、ゆっくりと腰を使い始めた。
一度ギリギリまで引き抜いて一気に最奥まで貫く。
それを何度か繰り返し、ウルキオラのよがるところを攻めていく。
だんだんと早くなるそれに合わせ、ウルキオラの呼吸も合ってきて、ウルキオラは早くも絶頂が近いことを告げる。
それを助けてやるようにウルキオラ自身に手を添え、一緒に擦ってやると、体を震わせながら達する。
そのとき中も締め付けられ、俺もイきそうになったが、なんとか堪えて、やり過ごす。それでもまだまだ元気なウルキオラのそれは萎えることを知らない。
だから、腰の動きも手の動きも止めてやらない。きっと止める方が辛い。
『ぁんっ・・・・ぃぁ・・・・ぅ・・・・あッ・・・・』
『ぉら、まだまだだろ?もっと欲しいよな?』
『んぅ・・・・っ、欲しぃ・・・・グリム、ジョーっ・・・ど・・・にかっ・・・してっ・・・・』
『ウルキオラ・・・・』
そろそろ自分もヤバくなってきて、夢中で腰を振る。
ウルキオラの狭い内壁にぐぃぐぃと擦り付けて。
ウルキオラもそれが堪らないほどいいらしく、嬌声をあげる。
『あっ・・・ぁあっ・・・・また、出るッ・・・・』
『あぁ・・・じゃぁ一緒にイこうぜ・・・』
ガンガンと腰を打ち付けるように動かすと、ウルキオラの足が俺の腰に巻きついてきて、腕も首に回される。
キスを強請るウルキオラに噛み付くようなキスをして、ウルキオラの奥の奥まで犯す。
一際大きく突いたところで、ウルキオラはビクッと痙攣しながら吐き出し、俺もウルキオラの中で同時に果てていた。
『・・・はっ・・・・ウル・・・・』
『・・・リム・・・ジョ・・・・っ・・・はぁ・・・・』
『・・・・・まだまだ出来そうだな?』
『・・・・・し・・・・て・・・・』
強請られるまま、俺は体を倒し、何度も何度もウルキオラを抱いた。
時間が経つのも忘れるほどに・・・・・。
『はっ・・・・はぁ・・・・もー無理。体力もたねぇ・・・・』
『はぁ・・・・はぁ・・・・』
外を見ると辺りはすっかり明るくなっていて・・・・・結局夕方辺りから夜が明けるまで抱きっぱなし。
さすがにココまでやると、薬も切れたようで、ウルキオラの体もようやく落ち着いた。
その分、正気を取り戻したウルキオラは、今まで自分がさらしていた醜態が恥ずかしいらしく、俺と目を合わせようとしない。
それが面白くない俺は重い体を起こし、ウルキオラの上に覆いかぶさる。
それに驚くものの、声がかすれているせいか、恥ずかしすぎて口をきくのも嫌なのか、ぷいっと顔を横にそらすだけ。
『終わった瞬間んな態度とんじゃねぇよ。さっきまで可愛かったのによぉ』
『ぅる・・・・ぃ』
かすれた声でなんとかそれだけ言うウルキオラは、それでも目を合わせようとしない。
だんだんとムカついてきて、そらされたその首筋に唇を落とす。
すると、体はまだ敏感らしく、甘い声が漏れた。
その自分の声に耳まで真っ赤にするウルキオラ。
その熱を持った耳にもそっと口付け、耳の後ろや首筋に紅い痕を残していく。
『んん・・・・っ・・・グリ・・・ッ・・・・ゃ・・・め・・・』
疲れきった敏感な体にはそんなちょっとの刺激でも辛いらしく、痛々しい声で反抗する。
そんなに声を出して欲しくないが・・・・・俺だってもっと余韻に浸りたい。
『んじゃぁこっち向け。キスぐらいさせろ』
ウルキオラは渋々といった感じではあったが、顔をこっちに向ける。
覚悟も決めた様で目もしっかり合わせてくれたことが嬉しくて、俺はゆっくりとウルキオラの唇に自分のそれを重ねた。
触れるだけですぐに離し、辛いだろうとウルキオラの上から退こうとすると、ウルキオラの腕が俺の背中に回され、それを阻止された。
『ウル・・・・?』
『・・・・・』
言葉はなかったが、背中に回された指に力がこもり、離れてほしくないんだなと言う事がわかった。
そんな些細な甘えが嬉しくて、もう一度キスを落とす。
あまりウルキオラの体に体重をかけないようにして。
でもさすがにこの時間。任務から帰ってきた後だったし、アレだけ休みなしで抱くと、さすがの俺でも疲れた。それに眠い。
このままの体勢じゃいつ力尽きるかわかんねぇ・・・・と思って、俺はグイッとウルキオラの片腕をひっぱり、自分が下になって、ウルキオラを自分の上に乗せた。
そしてその上から布団を掛ける。
『な・・・に・・・して・・・・?』
『眠ぃ。ウルキオラも寝ろよ。疲れただろ?』
『こ・・・の・・・・体・・・勢で・・・?』
『テメーがさっき離さなかったんだろうが。逆になっただけだろ?』
いいから寝ちまえ・・・とウルキオラの体をそっと抱いて髪を撫でてやる。
しばらくすると、規則正しい寝息が聞こえてきて・・・・・それにホッとし、俺も意識を手放した。
ウルキオラが大変なことになっていた同時刻、市丸は1人ニヤニヤと紅茶を飲んでいた。もちろん何も入っていない普通の紅茶。
『今頃どないなってんねやろなァ。楽しんでんのかな?・・・・・次は誰に飲ませよか?』
などとよからぬことを考えていた。
次の日グリムジョーが怒鳴りに来たのは言うまでもない。
end