HAPPY NIGHT
俺が思いを告げて、ウルキオラと付き合いだして1ヶ月。
まぁ俺にしてはめずらしく、順序よくやってきてると思う。
思いを告げて一緒に遊びにいって、手を繋いで・・・・・・キスもした。
好きだからこそ大事に大事に。
ウルキオラも嫌がらずキスを素直に受けてた。
恥ずかしかったのか最初はキスをするたび顔を紅くしていたが、最近ではもう慣れて来たらしく、キスをしてやると少し微笑むようになった。
そのたび・・・・抱きたくて仕方なかった。
本当はすぐにでも押し倒したかった。
けど・・・・怖がらせて嫌われるのが嫌だった。
だからグッとこらえて。ただ抱きしめるだけ。
でもそろそろ俺も限界になってきた。
近くにいるだけで理性保てなくなりそうなほどに。
今だって・・・・・・。
『グリムジョー、どうしたんだ?』
ベッドの上で壁にもたれて座る俺の膝の間に座り、俺に背を預けて甘えてきているウルキオラ。
一応腹の前で手を組んで人形でも抱くようにしてウルキオラを抱きしめてはいるが・・・・・気を抜いたらすぐにでも理性が切れそうなギリギリの線。
そんな俺を不思議に思ったらしいウルキオラが俺を見上げてくる。
そんな可愛い顔で見上げられるともう理性なんて保っていられない。
細い線で繋がっていたなにかが今にも切れそうなところで、それでもまだギリギリ保てている。
思えばよくもった方だ。
1ヶ月も我慢した。もう本気でこれ以上はおかしくなりそうだ。
『ウル・・・・なぁ、・・・・・して・・・いいか?』
『・・・・なにをだ?キスならいつも勝手にしてくるだろう』
『ちげぇって・・・・・そうじゃなくて・・・・』
『???はっきり言わんとわからんぞ』
『・・・・・・・・・だからよぉ〜・・・・・・セックス』
『・・・・・せ・・・・くす?・・・・・・・・とはなんだ?』
『・・・・・・はぁっ?・・・・・・おまっ・・・・・まさか知らねぇのか?!』
『知らんから聞いている』
嘘だろおい・・・・・・本能的に知ってるもんだコレは。
つーかよ、コイツに欲はねぇのかよ??ちょっと心配になってくんぞマジで。
じゃぁあれか??俺我慢することなかったんじゃねぇのか??
さっさと押し倒しちまって、こんなことをするもんだって納得させれば俺の勝ちだったんじゃねぇのかよ?!
俺の苦労はなんだったんだ・・・・・・つーか・・・・・今からでも遅くねぇ・・・・よな。
『んじゃ・・・・今から教えてやるよ。セックス』
俺は後ろからゆっくりとウルキオラに口付ける。
長く触れるだけのキスを何度も繰り返して、ウルキオラの息が上がってきて一瞬息継ぎに口を開けたところにするりと舌を忍ばせる。
ねちっこく舌を吸ってやれば小さくウルキオラが喘いで・・・・・。
その甘い声を聞いた瞬間、俺の理性はプツンと飛んだ。
普通そうだろ?
こいつもこんなに喘いでんのに・・・・なんでヤリテー≠ニか思わねぇんだ??
マジで知らねぇのか??自分で抜くだけ??
謎に包まれているウルキオラのことを考えながら、唇をむさぼる。
チュッと吸って名残惜しげに唇を離すと、ウルキオラがはぁ・・・っと息を吐いて、不思議そうに俺を見つめた。
『なぜキスをするんだ?』
『ぁ?あぁ、セックスってのはキスの延長戦みたいなもんだからな』
『・・・??そうなのか??』
『お前もしてんだろ?これと同じようなもんだ』
そういいながらゴソゴソとウルキオラの袴の中に手を入れて探る。
するとウルキオラは急に大きく抵抗を始めた。
『おい!なぜそんなところを探る?!』
『なんで・・・・って・・・・・・・』
ちょっと待て・・・・・この焦りようおかしくねぇか??なんだ??
まさか・・・・・・・・いや、んなことねぇよな。
ありえねぇだろ。待て待て。でもコイツならありえる・・・・・・。
『ウルキオラ、お前・・・・・・ここ自分で弄ったことねぇの?』
『なぜそんなことをする必要があるのだ?!』
『マジかよ・・・・・・』
1人でしたこともねぇ・・・・・そんなことありえんのかよ。
この歳・・・・つってもわかんねぇけど・・・・性欲ぐらいあるだろ。
マジでこいつ・・・・・・そりゃぁセックスも知るはずないよな・・・・・・。
『今からすること、ここ弄るからな』
『なぜ他人にそんなところを触らせなければいけないんだ。手を抜けグリムジョー』
顔を真っ赤にしてからだを捩るウルキオラ。
だが後ろから押さえつけてるから結構有利だ。
俺は暴れるウルキオラを押さえてゴソゴソを手を動かす。
見つけたそれはちゃんと反応していて・・・・少し安心した。
それをやんわりと握ってやると、ウルキオラがビクッと体を震わせた。
抵抗していた力が緩む。
ゆっくりと手を動かしてやると、ウルキオラが俺の腕をギュウッと握った。
『お前・・・・・こんなにしてて触りてぇとか思わなかったのかよ?』
『・・・・し・・・・らなっ・・・・・ふっ・・・・』
ぬるぬるとウルキオラから蜜が溢れてきて、滑りがよくなった分手がスムーズに動く。
濡れないようにと袴を脱がせてやると、ウルキオラは軽く抵抗したが、少し手を動かしただけであっさり抵抗できなくなる。
なれない強烈な刺激に体がついていっていないという感じだ。
『ぁ・・・・・グリっ・・・・変っ・・・・だ・・・・』
『変じゃねぇ。それが当たり前の反応なんだよ。素直に感じてろ』
自分が発している声が信じられないらしく押さえようとしているが、次から次へと漏れる声。
なにも知らないウルキオラにとっては、自分がおかしくなってしまったのではないかという不安が大きいのだろう。
頬に唇を押し当ててやりながら、これが快感なんだと教えてやると、ウルキオラは体を震わせた。
『ぃ・・・・や・・・・だぁっ・・・・・グリっ・・・なにか・・・・なにか出そう・・・・だ・・・』
『出せよ。イっちまえ』
『イ・・・・・く・・・・・?』
『あぁ。お前が今まで貯めてきた欲望。外に出たくて暴れてんだろ?貯めすぎてもよくねぇんだよ』
『そ・・・・んなっ・・・・・ぁっ・・・・んンッ・・・・』
『我慢すんじゃねぇ。おら、イきそうなんだろ?我慢したら後がつれぇぞ』
首を振り嫌がるウルキオラに、俺はウルキオラが我慢できないほどの快感を与えてやるために手をさらに早く動かしてやる。
濡れた音とウルキオラの嬌声が響いて・・・・・・ウルキオラの先から白濁が飛び出す。
それを手で受け止めてやって、ぐたぁと力が抜けて俺に倒れこんでくるウルキオラを支えてやった。
・・・・・初精通・・・・・・。
そんなことをボンヤリと考えながら手についた白濁を見る。
ウルキオラの初めてを俺がしてやった、という事実が実感出来て、なぜかとても嬉しかった。
『大丈夫か?』
『・・・・・・はぁ・・・・・・なに・・・か・・・・・ダルイ・・・・・』
『そうだろうな・・・・・でも良かっただろ?』
そう聞いてやると少し顔を赤らめるウルキオラ。
可愛いな・・・・・とキスしてやる。
でも・・・・・それで終わりではない。
だるそうなウルキオラには少し可哀想な気もするが・・・・・。俺も限界だ。
『ウルキオラ、まだ終わりじゃねぇぞ』
すばやくウルキオラの体を押し倒し、上の服も脱がせてしまう。
驚くウルキオラにキスをして、そこから順にチュッチュッと体全体に口付けていく。
白い首筋、浮き出た鎖骨。開いた穴のふちや、胸にある番号にも丁寧に口付けていって、胸の突起にたどり着いた。
意外にもウルキオラは敏感で、体のどこに触れてもビクビクと体を震わせる。
気を抜けば小さな声も上がる。
胸の突起に舌を這わせると・・・・・
『ぅあっ・・・・んむ・・・・・っ』
一際大きく上がった自分の声に驚いたのか、ウルキオラは自分の口を塞いだ。
その声をもっと聞きたくて、俺はウルキオラの手を握り、そこから外させてベッドに縫い付ける。
そうしてもう一度突起に舌を這わせ、吸い付いてやると、可愛い声が次々と上がった。
唇をかみ締めて堪えようとする仕草も十分に可愛いが、声を聞かせてほしい俺はわざと突起を甘噛する。
そうすると、体から力が抜けるようで、また口が開いて可愛い声が漏れる。
『ぁっ・・・・もっ・・・・グリッムジョーっ・・・・・手、放せっ・・・・んぁっ・・・』
『放すかよ』
しつこく舐めたり吸ったりを繰り返した後、舌を滑らせてへそをなぞる。
ウルキオラの表情を見ていると、少し頬を染めて・・・・喘いで乱れて、大きな目に涙をためて・・・・・綺麗。
指を絡めていた手を離し、その目じりをそっとなぞり、そこに唇を押し当てる。
髪を撫でてやると、ウルキオラがぎゅぅっと俺の背中に手を回し抱きついてきた。
『グリ・・・・・俺・・・・・なにか・・・・変だ。・・・・・・・むずむずするような・・・・・・・』
『どこがだ?』
そう聞くと、ウルキオラは黙り込んでしまう。
ウルキオラの耳が紅く染まっている。
それを見て、俺はニヤリと笑った。
『いいんだよそれで。疼いてんだろ?それが性欲だ』
ウルキオラがやっと自分の性欲を自覚した。
きっと今まで性欲がなかったん訳じゃねぇんだな。
この感覚を知らなかったんだよな。
それなら・・・・・早く楽にしてやんねぇとな。
『なぁ、俺もずっと疼きっぱなしなんだぜ?お前に触れたくて・・・・・・したくて仕方なかった』
『そ・・・・なのか?』
『あぁ・・・・・・だから、お前の中に挿入りたい』
『俺の・・・・中?』
俺はするりとウルキオラの尻の割れ目に手を伸ばす。
その奥にある場所をなぞり、ココ≠セと言うと、ウルキオラは信じられないという顔をした。
『そんなところに挿入る訳ないだろう』
『ちゃんと濡らしてならしゃぁ挿入る』
『そ・・・・んな・・・・・』
ウルキオラの白い顔がさらに白くなる。
やっぱ無理か・・・・・と諦めようとした瞬間、ウルキオラがちゅっと俺に口付けてきて・・・・・。
唇が離れた瞬間パッと顔を背けた。
そして顔を紅くしながらボソボソと呟いた。
『痛く・・・・・しないなら・・・・・・・・許す・・・・』
『えっ??・・・・・・ほんとか?!!ぜってー痛くしねぇ!!』
まさかウルキオラからそんな言葉を聞けるとは思っても見なかった俺だ。
痛くしない・・・・・なんて無理かもしれないが、努力はする。
やらせてもらえるというだけで俺は嬉しかった。
『どんな感じだ?』
『・・・・・変な・・・感じだ・・・・』
ローションをたっぷりとたらして、周辺をよく慣らしてから、今やっと指を1本埋めることに成功する。
ゆっくりゆっくりと出し入れしながら、そこに指を馴染ませていって・・・・・。
クチュ・・・・っと濡れた音が響くたび、ウルキオラは恥ずかしそうに目を瞑る。
それが可愛くて、俺はウルキオラに口付けた。
そこを広げるように指を動かしながら唇を塞ぐと、すぐに息が上がってくる。
いい感じに力が抜けてさっきよりも余裕ができ、指が動かしやすくなった。
中でクッと指を曲げて、擦るように出し入れすると、それに合わせて声が上がる。
中で感じてくれていることが嬉しくて・・・・。
それから時間をかけながらそこを解していき、指が3本挿入るところまでもってきた。
もうそろそろか・・・・・・?と指を引き抜くと、きゅぅっとウルキオラのそこが締まって・・・・。
まるで引きとめるような仕草にクッと笑う。
『・・・・・・・力、抜いてろよ』
『ん・・・・・・』
自分のものに手を添えて、散々慣らしたそこへ先をあてがう。
ビクッと震えるウルキオラ。
怖いらしく、力を抜けといっても上手く抜けていない。
試しに腰を進めてみると、ほんの先しか挿入っていないのにウルキオラは息を詰めた。
まだ痛みはなさそうだがこのまま挿入れると絶対に痛いだろう。
『ウル・・・・・息詰めんな、吐け』
『んっ・・・・でっきなっ・・・・・ぁ』
フルフルと頭を振るウルキオラ。
俺はその髪を撫でて、安心させるように口付けた。
何度も口付けて・・・・・舌で上顎をなぞる。
すると信じられないほどにウルキオラから力が抜けて・・・・俺はゆっくりと腰を進めてみる。
『あっ・・・・・ぁあぅっ・・・・』
『くっ・・・・・ウル・・・・大丈夫、怖くない』
『んぁっ・・・・・はぁっ・・・・・』
『はっ・・・・・挿入った・・・・・・痛くねぇ?』
『・・・・・・っ・・・・・痛くは・・・・ないっ・・・・』
圧迫感で苦しいらしいが、痛みはそんなにないらしい。
そのことにホっとして、ウルキオラの息が整うのを待つ。
熱で潤う瞳を見ていると、やっと1つになれたんだっていう喜びとか。
怖かっただろうし、苦しいだろうっていうのを乗り越えてくれたこととかが全部嬉しくて・・・・・。
やっぱこいつが好きだと思った。
『ウルキオラ・・・・・・サンキュ』
『・・・・??』
『動いていいか?』
確認を取ると、ぎゅっと俺にしがみ付いてきて。
俺はその体を支えて、ゆっくりと律動を開始した。
ウルキオラの膝を抱えて、腰を引いてはまた中へ、を繰り返す。
指で擦ったときに声を上げた場所をしつこく攻めると、ウルキオラの唇から甘い声がもれる。
だんだんとスムーズに動けるようになってきて・・・・・腰の動きも少し早くなった。
『ウル・・・・気持ちいか?』
『んっ・・・・ぅぁっ・・・・リムジョーっ・・・・』
コクコクとうなずく姿を見て、俺はウルキオラを抱きしめる。
深く口付けて目を見つめて俺もすげぇ気持ちいい≠ニ伝えると、ウルキオラは俺に嬉しそうに笑い返した。
俺は夢中で腰を振って、ウルキオラの前も一緒に弄ってやる。
『ぁっ・・・・あっ・・・・んやぁっ・・・・』
『ビクビクしてる・・・・・イっていいぜ?俺も限界。一緒に・・・・な?』
『あっ・・・・はぁっ・・・・・・・あぁぁッッ』
ウルキオラの嬌声とともに、俺達はほぼ同時に欲望を吐き出し、念願の初エッチを無事に終えた。
『平気か?』
『あぁ・・・・・少し腰がダルイ』
動けないというウルキオラの体を綺麗に拭いてやった後、一緒にベッドに寝転がって。
ちょっといい雰囲気だ。
だるいというウルキオラの体に障らない様に力加減を考えながら、ウルキオラの体を包む。
髪を撫でてやるとウルキオラは気持ちよさそうに俺に体を預けて・・・・・。
本当に幸せだ。
でも少し心配なことがある。
『・・・・・・もうしたくなくなったか?セックス』
『お前はしたくないのか?』
『俺は・・・・・したいけどよぉ・・・・』
『俺も・・・したい=x
俺は一瞬耳を疑った。
ウルキオラが俺もしたい≠チて聞こえた気がする・・・・・。
ビックリしてウルキオラの顔を見ると、もそもそと俺に擦り寄ってきて。
『気持ち・・・・よかったから、グリムジョーと・・・・・・・またしたい』
夢かと思うぐらいに信じられない。
でもこれは紛れもない現実で。
俺はそれを確かめるように擦り寄ってきたウルキオラの体を抱きしめる。
素肌に人肌が気持ちいい。これこそが事実の表れで。
『何回だってしてやるよ』
ニッと笑って、俺はウルキオラにキスをした。
何度も何度もキスをして抱きしめて・・・・・。
これからもずっとこんな風に出来ますようにと。
end