愛し愛され




『グリムジョッ・・・・・・・・・ふっ・・・・・・』

『いいだろココ。ちゃんと声だせ、ウルキオラ』

『ンあぁッ・・・・・・っ・・・・・』






 甘い蜜事の後、

グリムジョーはいつも以上に優しくて。



初めは甘やかされて、少しムカついていたはずなのに・・・・・・


いつしかこの時間が好きでたまらなくなっていた。




俺は男なのに・・・・・・。





体、大丈夫か?


とか心配そうに覗き込んで来たり。


髪を撫でる温かくて大きい手も、

俺を抱き締める力強くも優しい腕。

触れるだけのキスも・・・・・・・



女のように扱われている気がして嫌だった。



 でも・・・・・

わかってしまったから・・・・・。


グリムジョーが俺を大事に思ってくれていることも、

それだけ好きでいてくれているということも。


 わかってしまえば・・・・・

甘やかされることがこんなにも心地良いもので、

自分から擦り寄ってしまうほどで。



愛されることがこんなにも幸せだと、

思わなかった。



愛することがこんなにも幸せだと、

思わなかった。




全て教えてくれたのはグリムジョーだった。








『もっと・・・・・・・ギュッてしろ・・・・・・』


『珍しい・・・・・・大胆だな、ウル』


『うるさい・・・・・・・』





 この腕が・・・・・・

俺を安心させる。


もっとほしい・・・・・・と、

強請ってしまうほど。

この安心感がたまらなく心地良い。




 グリムジョーの・・・・・・

温もり。




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