現世デート〜遊園地偏〜
『遊園地に行きたい』
それは唐突だった。
任務を全てやり終えた後、ウルキオラはいつも通り俺の部屋に来ていた。
ふと目にとまったのか、ベッドの上に置いていた雑誌(エロ本じゃねぇぞ!!)を大人しく読んでいたはずなんだが・・・・・・別の雑誌(だからエロ本じゃねぇって!!)を読んでいた俺の目の前にその雑誌を広げ遊園地に連れて行けというのだ。
『遊園地って・・・・・現世のか?』
知識ぐらいはある。ただそこにウルキオラが行きたいと言ったのがあまりにも意外で・・・・・。
なんつーか、想像できねぇ。はしゃいでるとことか。まぁはしゃぎはしねぇだろうけど。
『連れてってくれないか?』
『ッ・・・!!』
やられた・・・・・。
今の顔すげぇ・・・・・・可愛い・・・・。どこで覚えてきやがんだあんな顔・・・・小首まで傾げやがって。
俺はすんなりノックアウト。気付いたら“わかった”と頷いていて・・・・・明後日休暇を取って行くことになった。
嫌って訳じゃない。ウルキオラから逢瀬に誘ってくれるなんてこれから先あるかわかんねぇし・・・。
『チッ・・・窮屈な服だ・・・・』
『仕方ないだろう。アレは露出狂で捕まるぞ』
平日だからか、朝だからか、人は少ない。だからといっていつもの服装はさすがにヤバイということで現世の今時の格好をしてきたのだが・・・・
普段が普段なだけに窮屈でしかたがない。ウルキオラも首の穴を隠すためにタートルネックのものを着ている。ニット帽を被っているのがとてつもなく可愛い。
『で?テメーは何に乗りたいんだ?』
『俺はよく知らん』
『ぁあ?んじゃテメーはなんでココ来たかったんだよ?』
『・・・・デートスポット人気No.1だと書いてあったからだ』
『なッ?!デッ?!』
今デートつったか?!ウルキオラの口からデートって・・・・・つーかデートしたかったってことか?!?!
・・・・ウルキオラは遊園地のことを何も知らない。つーとアレか?少しは知ってる俺がリードしてやるのが筋ってもんなのか??そもそもデートって・・・・・彼氏がリードするもんだよな?ココは俺がバシッと決めて・・・・・。
『遊園地つったらまずはジェットコースターだろ!行くぞ』
『じぇっとこーすたー??なんだそれは?』
『見りゃわかる』
行くぞとウルキオラの腕を掴んで引っ張って行く。
周りを見わたすと、一口にジェットコースターと言っても何種類かあって、まずは普通のなんの変哲もないものにしておく。
『これがじぇっとこーすたーか?』
『・・・あぁ。怖いか?』
ウルキオラの“じぇっとこーすたー”という言い方に少し引っかかりつつもそれは流しておいて。
さっきからものすごいスピードで頭上を走っているジェットコースターを2人で眺める。
『バカにしてるのか?あの程度で声をあげているヤツの気がしれん』
『けっ、可愛くねぇやつ』
やっぱ現実は甘くねぇよな。ちょっとグリ・・・・怖い・・・・≠チて言いながら腕にしがみ付いてくんの期待してた自分が恥ずかしいつーか・・・。
『何バカみたいな顔してる。開いたぞ』
『・・・・へいへい』
それでこそウルキオラだけどな。
そう言い聞かせ、ジェットコースターの1番前に座る。シートベルトを締め、横を見るとウルキオラはやり方がわからないのかシートベルトの両端を持って悩んでいる。
『しゃぁねぇな・・・・貸せ』
もたつくウルキオラを見ていられず、ウルキオラからシートベルトを奪い締めてやる。
『きつくないか?』
『平気だ。礼を言う』
そうこうしているうちにアナウンスと共に動き出す。
ゆっくりと進み、すぐに登りに入る。
ウルキオラは余裕たっぷりで周りを見わたし、“案外高いな”などと口にしていた。
結局堕ちるときも余裕で声1つあげず・・・・・顔色1つ変えずに。やっぱこれぐらいじゃウルキオラも平気か・・・・・ってことでちょっとレベルの高いジェットコースターに乗りに行く。もぅちょっとぐらい怖いぐらいじゃなんでもねぇだろうから一気にこの遊園地で1番の絶叫マシンって言われてるやつ。
足ブラブラのコースもグネグネしてて1周回っちまうやつ。おまけに急にバックとかする。
『これ乗るか!』
『・・・・・』
『さすがにコレはやめとくか?』
『乗る』
『無理すんなよ〜?』
少しだけウルキオラの表情が硬くなる。いつも硬いが、訳が違う。
さすがにコレはヤバイかと思ったが、意固地なウルキオラは乗ると聞かない。
しかたなく乗り込んだのはいいが・・・・・実際乗ってみると結構・・・・ビビる。さすがのウルキオラでもさっきのように周りを見わたす余裕はないらしい。
『おい・・・・ウル?大丈夫か?』
『うるさい・・・・』
『そうかよ・・・・・』
そこまで言うなら勝手にしろと放っておく。
ガコンッと音を立てて動き出した。・・・・・と思ったらいきなりの逆走。こんなふいうちがあるとは思わなくて息を詰める。
ウルキオラもビックリしたのか肩のところから降りているシートベルトを持つ手に力が入る。
後ろにバックしたのは助走だったのか・・・・・・そこから一気に前へスピードをあげた。
『っいきなりかよ・・・ッ』
思わず声を上げてしまう。
ブラブラと垂れている足が風を受けて、そのまま下に引きずられそうな感覚。
コースのせいで何度も逆さまになっているせいか、どっちが上なのかすらわからなくなってくる。
そのとき、ふいに服の裾を引っ張られ空気抵抗に苦戦しながらそちらを向くと、ウルキオラの手が必死に俺の服の裾を握っていた。
『っウル・・・・』
風にかき消される声はウルキオラには届かない。
俺はその裾を握っている手を取り、安心させるように強く握ってやった。
ウルキオラはビックリしたのかキツく瞑っていた目をバチッと開ける。
そして俺の手を強く握り返してきた。
あれからバックするしグルグル回るしでなんとかそれが終わり、シートベルトをはずす。シートベルトをはずす直前まで手は握られたまま。
『立てるか?』
なかなか立とうとしないウルキオラに手を差し伸べてやると、やけに素直にその手を取る。
ぐいっとひっぱり起こしてやると、体に力が入らないのか俺の胸に飛び込んできて・・・・それを支えてやりながらとりあえずそのままベンチに連れて行き座らせた。
『なんか飲みもん買って来てやっから待ってろよ?』
すぐそこに見えている自販機を指さす。ウルキオラが頷いたのを確認してから少し急ぎ足で自販機に向かい、ウルキオラにはお茶を、自分用にコーラを買ってまた戻ってくる。
『おら。飲むだろ?』
買ってきた冷えた缶をウルキオラの頬に当てると冷たさにビックリしたのか、一瞬体をビクッとさせてからその缶を受け取った。
『ウルキオラ。大丈夫か?』
『・・・・・あぁ。だいぶ楽になった・・・』
『そうかよ』
しかし・・・・可愛かった・・・・・。
まさかあのウルキオラがあんな可愛い反応してくれると思わなかったぜ。
あんなことをしてしまった自分が恥ずかしいのか、ウルキオラはさっきから俺と目を合わそうとしない。
それでも十分幸せだけどな。
『もう昼前だしなんか食うか?休憩がてら。昼からまた回ろうぜ』
『もうそんな時間か』
俺は飲み終わり空になった缶をゴミ箱に放り投げる。それはゴミ箱の淵に当たり、中に入る。それを見ていたウルキオラが自分も飲み干すと同じように放り投げた。その缶もストンとゴミ箱内に堕ちる。
『俺のほうが綺麗に入ったな』
そう言って俺を見上げる。少しムカッとしたが・・・・・ウルキオラがやっと目を合わせてくれたことのほうが俺の中で大きくて、どうでもよくなる。
そのまま近くにあったレストランで適当に食べて、午後からの行動を始めた。
午後はもう絶叫系はさけて。
まずは急流滑り。2人乗りボートのもので、ゆっくりと流れているところはよかったんだが・・・・・・水を被るときにシートを頭まで持ち上げようとしたそのとき、ウルキオラが邪魔をして見事に水を被ってしまった。もちろんウルキオラはちゃんとシートを被って免れている。
『テメーッ!!なにしやがんだ!!!びちゃびちゃじゃねぇか!!!』
髪からは水が滴り落ちてくる。服も下はまだいいが上は半分ぐらい濡れてしまった。
春はもうすぐ来るという季節だがやはりまだ風はこたえる。
『いいじゃないか。水もしたたるなんとかって言うだろう?』
『いい男だ』
『知っている。言いたくなかったからあえて言わなかった』
『ウルキオラ、テメー・・・・』
『あまり近づくな。俺まで濡れる』
『ぐっ・・・・・覚えとけよウル』
びしょ濡れのまま、急流滑りを終えて出口から外に出る。するとウルキオラが“そこで待っていろ”と言って、目の前にあったお土産ショップのようなところに入っていってしまった。
そりゃぁ俺はこんな濡れてちゃ入れねぇからなぁ。どうせ藍染様にお土産とか言うんだろ。いくら俺だってちょっとへこむぞこれは・・・・・。
寒いしイライラして待っていると、わりと早くウルキオラが中から黄色い袋を持って出てくる。えらい早くお土産が決まったんだなと思っていると、何を思ったのかウルキオラがその袋を俺の目の前で開けだした。
『ちょっおいっ!それ・・・』
『少し屈め。それじゃ拭けないだろう』
黄色い袋の中から出てきたのはこの遊園地のマスコットキャラクターが印刷してあるスポーツタオル。
ウルキオラは俺の腕を引っ張り、無理やり屈ませるとそのタオルで俺の濡れた髪をワシャワシャと拭きだした。
急なことについていけない俺はされるがままで、ウルキオラに全てゆだねる。
『悪かった。こんなに濡れると思ってなかったんだ・・・・』
髪から水分を全て拭き取ると、顔に滴り落ちた雫も拭ってくれる。
冷めた体にウルキオラの体温が気持ちよかった。
顔を拭ってくれた後、服の水分も取るように拭いていってくれる。必死に拭うその姿があまりにも可愛くて・・・・・俺は押し倒したい衝動と必死に葛藤していた。
なんとか押し殺し、ウルキオラの手を取り止める。
『もういい、十分だ。サンキュ。おら、次行くぜ。どれ乗る?』
垂れる前髪を掻き揚げてウルキオラの手を引く。
ウルキオラが少し落ち込んでいるように見えて、なんとか元気付けれないかとあたりを見回した。
視界の端にお化け屋敷≠フ文字。これなら会話も出来るし丁度いいかもしれないとウルキオラを誘い、了解を得たところでウルキオラの手を引いた。
『案外暗ぇな』
中に入ると、外の賑やかさとは打って変わって静まり返っている。
少しひやっとしているのは俺が濡れているからではなく実際に少しだけ温度を下げているからだろう。
転々と立っている明かりだけがかすかに道を照らしてくれているだけ。
今は別に変わったことはなにもない。だから余計に隣・・・・いや、一歩後ろを歩いているウルキオラが気になってしょうがない。
手はもう離してしまっている。さっき手を引いて歩いていたときも一歩後ろだった。
なんか気持ち悪ぃ。
『・・・・んな落ち込まなくていいつってんだろ?もう平気だって』
本当はさりげなく言っていくつもりだったが・・・まどろっこしいのはどうも性に合わないらしい。
それに、ズバッと言った方が伝わるし、俺達らしい。そう思ったから。
『グリムジョー・・・俺は・・・ひッ・・・?!』
『ウル?どうし・・・・っお?!』
ウルキオラを振り返ろうとした瞬間腰に衝撃。
ウルキオラが抱きついてきたからだが・・・・・ナイスお化け屋敷。
とにかくしがみついてくるウルキオラの髪を撫でてやり、落ち着かせる。
『どうした?』
『ぬめっとした何かが・・・・』
頬をかすったらしい。
たぶんこんにゃくとか言うアレだな。おもしれぇから言わねぇけど。
もったいないと思ったが歩けないためウルキオラを引き剥がし、代わりに手を繋いでやる。
もぅさっきまでのことは吹っ飛んだのか、ちゃんと横を歩くウルキオラ。
結局ビビッたのはそのこんにゃくらしき物だけで、どんなメイクの化け物が出てきても平然としていた。
そりゃぁ毎日結構不気味なやつ見てるからな。
やっと出口で、外から入ってくる光に慣れなくて目を細める。繋いでいた手も自然に離れる。
『あんなもんなのかよお化け屋敷って。なんであんなんで悲鳴あげんだ?人間は』
まぁ良いことはあったから感謝だけどな。
それからゴーカートとかいろんなアトラクションを楽しんでいるうちにどんどんと日が暮れて、もうすぐ閉園の時間がやってくる。もう1つなにかに乗ったら終わりだろうという時間帯だ。
もちろん最後は観覧車だろ。ここの観覧車はデカくて、ベタだが例の伝説もある。夜景も最高に綺麗に見えることで有名だ。
つーことで、しめの観覧車に乗り込む。1周15分〜20分程度かかるらしい。
今さら密室で2人きりに緊張するような仲でもないが、
こういう雰囲気になると多少はまぁ・・・緊張までは行かないものの気構えしてしまう。
ウルキオラは外の夜景を眺めているが・・・・・。
考えているのもバカらしくなって俺も外を眺める。人気スポットNo.1というだけあって夜景はかなり最高だ。
『綺麗だな・・・・』
ボソッとウルキオラが呟いた。俺も短く“あぁ”とだけ答え、またしばらくの沈黙。
ゆっくりと上っていく観覧車は、まだ4分の1にも到達していない。
いい加減外を見るのも飽きて、俺はウルキオラに視線をやる。
何を見ているのか。表情1つ変えずにじっと外を眺めている。
そのウルキオラが唐突に外から俺に視線を向けた。急に見られた俺は一瞬目を見開く。
『グリムジョー・・・・今日は連れてきてくれてありがとう。楽しかった』
『ぁ?・・・あぁ。よかったじゃねぇか。楽しかったんなら』
『・・・・・服、乾いたか?』
『まだ気にしてやがんのか?とっくに乾いたから気にすんじゃねぇよ』
そう言ってやると、ウルキオラは急に立ち上がり、俺の横に腰を下ろした。
ペタペタと俺の服を触って濡れていないことを確認すると、ホッとしたように少し顔が緩んだ。
そして、手を伸ばして俺の髪を触る。
『前髪・・・・目に入ってうっとうしいだろ』
濡れてワックスが取れてしまった髪はどれだけ掻き揚げても落ちてくる。完全に垂れ下がった少し長めの前髪は普段出来ることのない影を作る。
ウルキオラはツンと俺の前髪を一房引っ張ってジッと見ている。
至近距離にいるウルキオラ。目の前にある手。
俺は気付いたらその手に唇を落としていた。
ウルキオラは驚いたのか、俺の髪を離し、手も俺の前から離してしまう。
真っ赤になるウルキオラの頬にスルッと手を滑らせ、顔を近づける。
唇をおとすその前に、ゴンドラの位置を確認して、カウントダウン。
あと5秒・・・4・・・・3・・・・2・・・・
ゆっくりと近づき、丁度てっぺんで唇を合わせる。
軽く触れて離れると、ウルキオラも合わせて目を開けて、しばらく見つめ合う。
『ここの伝説知ってるか?』
『あの雑誌に書いてあったやつか?』
『あぁ。アレ、本当だと思うか?』
『結局は自分達次第だろう?』
『俺もそう思う。永遠なんて気持ち次第だ。信じちゃいねぇが・・・・・俺が今伝説どおりにテメーにキスしたのは永遠に出来る自信があるからだ。出来なきゃしてねぇ』
『奇遇だな。俺もそうだ』
伝説なんかくだらない。そんなとこでキスなんざしなくたって永遠に出来るやつは出来る。キスしたところで出来ねぇやつは出来ねぇだろうしな。
結局そんなこと関係ねぇんだ。全部全部。決めんのは俺達だからな。
そこからはまた同じスピードで下っていく。
隣同士に座ってもまだ足りない。この距離がもどかしい。それを埋めるように手を繋いで。1ミリの隙間も許せないというほど体を摺り寄せる。
キスをしてしまえば止まらなくなる。それはお互い言葉にしなくてもわかっていた。
“愛してる”さえも・・・今は禁句。
だから・・・・・今はこらえて・・・・・。
たっぷりと遊園地を満喫した2人は帰ってくるなり早々体を繋げた。
息も出来ないほど激しく。
グリムジョーの言葉も、いつにも増して甘く、ウルキオラもいつもより素直で・・・・・。
1日中一緒だったというのに、それでも足りないというほど求め合っていた。
それぞれ順番にお風呂に入った後、寝る体勢に入るため、ベッドに並んで寝転がる。
歩き回ったし、たくさんのことを一気に経験したためか、さっき体を繋げたばかりだからか、ウルキオラの表情にも疲れが見える。
それなのに今日のウルキオラは甘えたなのか、グリムジョーに擦り寄ってくる。
腕枕をして髪を撫でてやると気持ちよさそうに目を瞑る。
『また・・・・・行きたい』
『どこでも連れてってやるよ』
2人はほとんど同時に深い眠りについた。
『ウルキオラ!グリムジョー!!どうだった??おもしろかった?』
次の日、遊園地がどんなところだったのか聞きたかったのか、ロイが部屋を訪ねてきた。
聞きたくてうずうずしていたという様子だ。
『少し落ち着けロイ。今紅茶淹れてやるから』
ピョンピョンと飛び回るロイを見かねたウルキオラがキッチンに立ち紅茶の用意をする。必然的にグリムジョーは質問攻めになるということで・・・・。
『なぁなぁ、グリムジョーどうだった??』
『うるせーな、ったく。・・・・案外楽しかった。これで満足か?』
『もっと詳しく教えてくれよ!!』
『ならイールと一緒に行ってきたらどうだ?』
紅茶のカップを3つお盆に乗せて持ってきたウルキオラがテーブルに置きながらそう提案する。
するとロイの顔が一気に明るくなって・・・・
『ナイス!ウルキオラ!!そうじゃん!行けばいいんじゃん!さっそくイールんとこ行ってこよ〜!!』
『あっロイ!テメー!!ウルキオラが淹れた紅茶ぐれぇ飲んでけよ!!』
そんな言葉は届かず、ロイはさっさと部屋を出て行ってしまった。
まるで台風のような・・・。本当に一瞬だったがグリムジョーは相当疲れたようで、ぐったりとしながら紅茶に口をつける。
そんな姿に苦笑しながらウルキオラも紅茶に口をつけた。
『ロイはあんなとこ行ったらはしゃいで大変だろうな』
『だろうな。ぜってーロイとは行きたくねぇ』
『イールは簡単に行くと言うだろうか・・・』
『ぁあ?心配ねぇんじゃねぇのか。アイツあぁ見えて実はロイにベタ惚れだからな』
『そうか・・・・』
ロイとイールが無事デート出来たかは、また別のお話。
end