情事後の・・・・・




 暖けぇ・・・・・・

気持ち良い・・・・・

これは・・・・・なんだ??




重い瞼を開けると、目の前にはザンザス。

スクアーロを抱き締めるようにして眠っている。

頭の下にはザンザスの腕。



暖かかった理由はわかった。

が、なぜこんなことになっているのか。

見ればお互い身になにもつけておらず、申し訳程度にシーツを巻き付けているだけ。



 スクアーロは寝起きの思考をめぐらせる。

そういやぁ昨日の夜・・・・・・・、

ボスにめちゃくちゃにされたんだったかぁ・・・・・・



 フツフツと思い出されることは・・・・・・・

恥ずかしいことばかりで。





『ボス・・・・・ッ・・・・・・っ゛っ・・・・・ぃ゛ッ・・・ぁ・・・・・・・』

『ハッ、痛くても感じんだろうが・・・・・カス』




胸の突起をガリッと噛まれたり・・・・・

乱暴に突かれたり。






 思い出すだけでもゾッとする。

そっと体を見るとそこら中に残った噛み痕や・・・・・・痛いほどに鬱血した紅。



はぁ・・・・・っとザンザスを起こさないように静かにため息をついて、

昨夜からは考えられないほどにおとなしい目の前の暴君を見つめる。




 乱暴に抱くくせに、

朝はいつもこうして優しく抱き締めてくれている。

ザンザスが先に起きているときも・・・・・・

俺が目覚めるのをジッと待ってくれている。

俺の体を抱き締めたまま。

不機嫌かと思いきやそぉでもなぃ。



だから・・・・・・

俺も安心してこの腕の中でザンザスが目覚めるのを待てるんだぁ。



あ―――・・・・・

キスがしてぇ・・・・・・・


こんなに近くで寝顔を見ていると我慢できなくなって・・・・・・

起こさないように・・・・・・・

ゆっくりと唇を重ねる。

起きないうちに離れようとした。

が、・・・・・・・・・・






『んむッ・・・・・・!?』




 腰をガシッと固定され、離れることが出来ない。

その上、舌まで入れられて・・・・・・・





『ンッ!!っ・・・・・んぅっ・・・・・・・んン――ッ』




 呼吸すらも奪われてしまいそうなキスに息が苦しくなって・・・・・・

思わずザンザスの胸を叩いた。





『なにすんだカス。人の起き抜け襲ってんじゃねぇよ。あぁ・・・・・・昨日、足んなかったのか?』

『こっちのセリフだぁっ!!しかも昨日のは十分すぎるぐらい足りてるって、ぅお゛ぉぃっ!!なに押し倒してんだぁボスッ!!』

『うるせぇ。ギャーギャー騒ぐんじゃねぇカス』

『やめっ・・・・・・・・ぅお゛ぃ!!!』





 キスなんかするんじゃなかった・・・・・・・

と今さら公開しても遅かった。

すっかりスイッチの入ったボスの気がすむまで美味しく頂かれたのだった。




                                                                    end