暴君で・・・・・そんなんでもやっぱ・・・・・・
『ぅ・・・・・っ・・・・くはっ・・・・ぁ・・・・・』
『いぃ眺めだなぁ・・・・・・カス』
苦痛に顔を歪める俺を下からニヤけた顔のボスが見上げる。
嫌だと言ったのに聞き入れてもらえず、抵抗もままならないままボスの上に腰を下ろさせられた。
俺の最も苦手とする体位。
騎上位。
普通に入れられるだけでも酷い圧迫感に苦しくて死にそうなのに。
この下から突き上げられている感覚がどうも慣れない。
いつもより深く入っているような気がするのも、このまま腹を突き破られるんじゃないかって気が気じゃないのも。
『くっるし・・・・・ぃぞッ・・・・・・ボスッ』
『ハッ、自分で動けよカス』
『ぁ・・・・・・・できなっ・・・・・・・・ふっ』
『ならずっとこのままだなぁ』
そんなことを軽くぬかしながら口の端を吊り上げて笑うボス。
俺の苦痛に歪んだ顔を見るのが楽しくて堪らないという顔。
そんな顔で見られたって文句の一つも言えやしねぇ。
声を出しただけで震えて、その振動はそのまま繋がったところへいく。
動くなんてこと出来るはずねぇ。
少しでも動いただけで体中に力が入って・・・・・。
でも・・・・・
散々弄られて熱を持った体は快感を求めて疼く。
中をめちゃくちゃに犯して欲しくなる。
そぅ思った瞬間・・・・・・ザンザスの手が俺の腰に添えられて・・・・・・・・・
『ぅあぁッ・・・・・ゃめっ・・・・・・んぅっ』
ゆるゆると腰を動かされると恐怖心とともに快感も生まれて。
ザンザスが俺を見てニヤリと笑う。
その理由は俺にあった。
知らないうちに俺は自ら腰を振っていたのだ。
ザンザスはいつのまにか腰を動かすのをやめていた。
なのに俺は腰の動きを止められず・・・・・・。
『あっやっ……あぁっ』
『気持ちよさそうだなぁカス。ソコいいのか?』
どうしても好きなところに当たるように動いてしまい、ソコがいぃのだとバレバレ。
恥ずかしいと思いながらも止めることが出来ず。
『んぁっ・・・・ゃっ・・・・・・・・ッ』
腰がガクンと崩れて、寝転がるボスの上に覆いかぶさるように倒れる。
そうなるともぅ自ら腰を揺らすことなど出来なくて。
ただビクビクと体を震わせる。
はぁはぁと荒い息を付いていると、耳元で低く囁かれる。
『まだまだだろ?しっかり動けよ』
俺は答えることが出来ず、ただただ頭を振る。
ただでさえ俺の言葉なんか聞いちゃくれねぇのに、言葉にならない訴えにザンザスは耳を傾けるわけもなく。
意地悪く俺とザンザスの腹の間で震える俺自身に手を伸ばしてくる。
くちゅっと濡れた音が響くと、俺は羞恥で顔を赤く染めた。
容赦なく動かされる指。
そのたびにザンザスを咥えこんでいるところがビクビクと収縮し、締め付ける。
どうしようもなく体が疼いて・・・・・・
動いてほしい・・・・・。
中を擦ってほしい・・・・・。
俺はもう限界で、羞恥心もなにもかもとっくになくなっていた。
ただ快楽を追いかけて・・・・・。
『ボ・・・・・スっ、・・・・・んっ・・・・動けぇ・・・・・・んふっ・・・・・』
ぎゅうっと肩口に手を置いて、ザンザスの胸に頬を寄せる。
相変わらずザンザスの指はいじらしく俺のものを弄っていて。
『んぁっ・・・・・ねがっ・・・・ぉねがっ・・・・・ぁ・・・・・』
力の入らない体を無理矢理起こし、自らザンザスに口付ける。
快感に犯された潤んだ目でザンザスを見ながら舌を絡めてもなんの反応もなく。
ただニヤニヤとした笑みを浮かべているだけのボス。
完璧に動いてくれる気がないのだと悟った俺は絶望的で。
どうしようかと表情を曇らせた瞬間・・・・・
グチュッと俺自身が握りこまれた。
『はぁっ・・・・・ぁ・・・・ンッ・・・・・』
『カスにしちゃぁうまく誘えるようになったじゃねぇか』
深い口付けに息も吐けないまま。
ザンザスは体を起こして俺をベッドに寝転ばせた。
繋がったままで急に動かれたために中が微妙に擦られて思わず甘い声を漏らす。
いつもどおりの体位に戻され、それに少し安堵したのも束の間。
次の瞬間には今までおとなしくしていた分体力が有り余っていたボスに容赦なくやられたのは言うまでもない。
本当に・・・・・
こんなんでも離れらんねぇなんて俺も腐ってるな。
なんて・・・・・
死んでも言えねぇがな・・・。
end